ABILTYでのオーディオ書き出し

ABILTYはwindowsで動くDAWソフトの1つで、国産DAWになります。海外DAWに比べて知名度はあまりありませんが、初心者向けのDAWとして使いやすいです。

 

しかし、まれに『ちょっとこれは分かりづらい』といったケースもあり、補足があったらいいのではと考えました。

今回はそのケースの1つ、ABILTYでのオーディオの書き出しについて見ていきたいと思います。

 

 

DAWで作業する以上、何らかの形であってもオーディオの書き出しは必ず通る所ですが、

 

書き出しができないor保存先に保存できない

 

といった経験はありませんか?

 

 

今すぐ作ったデータをバンドメンバーに送りたい、今すぐオーディオで納品しなくてはいけない、、等そんな状況のときに限って

 

書き出しができないor保存先に保存できない。

オーディオを作成出来たと思ったら出来ていない。

 

焦りますよね、、、(汗)私も経験があります。

 

何故こういった事が起こるかという原因の1つに、

作成したデータの保存先が保存先として適しているか?というところにかかってくることがあります。

 

保存先をデスクトップ等ピンポイントで設定するとうまくいきます。システム格納のフォルダを設定するとエラーで書き出しができませんので(出来ても無音ファイル)ご注意ください。

 

書き出しに成功すると以下の画面が出てきます。

 

ステータスと書かれた右側に『成功』と書かれていて、ファイル総量に数字が示されていれば書き出しがされています。

失敗するとファイル総量の数字が全て0と表示され、エラーとなります。

保存先が適切でない場合、ファイルが出来上がっても無音のファイル等の不具合が出るのでこちらもはじめから保存先の設定をやり直してください。

また、書き出しに失敗するとレポート画面が出てきませんので、その場合もはじめからやり直してください。

 

Cubase 9.5でMIDIキーボードとハードウェア音源(音源モジュール)を接続する方法

今回は、ハードウェア音源(音源モジュール)をお持ちの方向けです。

DAWソフトとハードウェア音源、さらにMIDIキーボードを接続する使い方について書き記そうかと思います!

※今回はCubase9.5を例にしています。(上位グレードお持ちの方はタブの名前と場所を置換していただければ。。。)

 

準備するもの

Cubase9.5

ハードウェア音源(音源モジュール)

MIDIインターフェイス

MIDIケーブル

MIDIキーボード

オーディオインターフェイス

オーディオケーブル(モニター用に使います)

 

まず、MIDI信号のやりとりのために導線を確保していきます。

MIDIキーボードのMIDI-OUTと

オーディオインターフェースMIDI-INを

MIDIケーブルで接続します。

 

次に、

 

MIDIインターフェースのUSB端子とPCを接続します。

③ハードウェア音源(音源モジュール)のMIDI-INにMIDIインターフェースのMIDI-OUTを接続します。

④ハードウェア音源(音源モジュール)のMIDI-OUTにMIDIインターフェースのMIDI-INを接続します。

⑤オーディオケーブルで、ハードウェア音源(音源モジュール)のOUTからオーディオインターフェイスのINPUTに接続します。

 

機器の不具合がなければ、これで導線は完成です!

(年季の入った機器などは稀に認識しなかったりしますが、掃除や点検をすることで改善することがあります。)

 

次にDAW側の設定です。

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※上位グレードの方はタブ名称が異なる場合があります

「スタジオ」→「その他のオプション」→「MIDIバイスマネージャー」をクリックします。

 

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このような画面が出てきますので、「デバイスのインストール」というボタンをクリックします。

MIDIバイスの追加」の一覧からお使いのハードウェア音源の名前を探し出し、クリックしてOKボタンを押します。

 

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出力には、ハードウェア音源に接続されているデバイス名(MIDIインターフェイスの名前)を選択します。

 

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インスペクタ内の「アウトプットのルーティング」をクリックすると、ハードウェア音源の名前が出てきますので、こちらを選択します。

 

これで設定の完成となります^^

 

 

ドングルキーの役割

DAWプラグインを操作するにあたり、このような言葉を聞いたことありませんか?

【この製品を使用するにはeLicenserが必要です】
【この製品を使用するにはVienna Keyが必要です】
【この製品を使用するにはiLokが必要です】

eLicenser?
Vienna Key?
iLok?

何それ?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、これらはドングルキーと言って、ソフトの不正コピー防止に使われるハードウェアキーです。
セキュリティの観点と、ソフトの起動に非常に重要な役割を持っています。

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こちらはSteinberg製品使用時に必要なUSB-eLicenserと呼ばれるもので、Steinberg製品やCubaseシリーズを起動するときに使います。
(I/O同梱ソフトなど、バンドル製品の中にはドングルキーなしで可動するものも存在します)

続いてこちらです
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こちらはAVID製品などに使用時に必要なiLokと呼ばれるもので、protools(2021年12月pro tools firstは提供終了)を起動するときなどに必要不可欠です。

ドングルキーを必要とするソフトは認証情報をキーに入れるので、ドングルキーなしでは起動することができません。
(ソフトに同梱されていることもあれば、ソフトとはまた別で購入する場合があります。)

1つ持っていると、キーと同じ開発元のソフトであればいくつものソフトの認証情報を入れることが出来ますので、1ソフトにつき1個のキー!なんてことはありません。

ソフトを購入した時に最初のステップとして、このドングルキーの中にソフトのライセンス情報を入れる作業がありますが、これはセキュリティの観点で見ても非常に大事なことなので、早い段階で入れてしまった方が良いです。

また紛失や破損をしてしまうと一切のサポートがなく、新たにキーを購入するほか手段がなくなってしまうため、一度ポートに挿したら差しっぱなしにするぐらいでもいいかもしれません。

とはいえ、2022年春から、ドングルキー不要のDAWもリリースになってくるので、新しいバージョンのソフトを買う場合は、各ソフトごとに都度確認が必要になります。


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DAWソフトのトラブル解決~初期設定ファイル再構築/バックアップ設定~(Windows)

さっきまで元気に動作していたのに、突然やってくるDAWソフトの不具合。。。

出来ることなら、こういうシチュエーションにはあまりお近づきにはなりたくないですよね(汗)

 

・ソフトの不具合(固まる/止まる)

・ソフトの誤動作

・ソフトが立ち上がらない

・頻繁に落ちる

 

そんな時は、ソフトの初期設定ファイルの再構築(リセット)というシューティング方法が存在します。

前回Macでのシューティング方法をご紹介いたしましたが、今回はWindowsでのご紹介です。

 

[Windowsでのシューティング方法]

デスクトップ左下部のスタートボタン(Windowsのマーク)を押します。(もしくはキーボードのWindowsキーを押します)

 

すべてのプログラム>「対象ソフト(Cubaseなど)」>アプリケーションフォルダと開いていきます。

 

デスクトップ上に表示されたウィンドウのアドレス欄(格納場所がチェーン式に表示されている欄)から開発元名をクリックします(例えばCubaseの場合はSteinbergなのでSteinbergをクリックします)

 

そうすると、関連するソフトや音源がズラリと出てきますので、その中から対象ソフトのファイルを見つけ出します。

 

ファイル名をなんでもいいので書き換えます。

(バージョン違いのファイルがあった場合も同様にすべて書き換えます。

旧製品のファイルがあった場合も同様です。)

 

ソフトを起動します。

 

これだけです^^

多少の違いはありますが、格納場所→ファイル特定→名前変更→起動という手順観点ではMacとほぼ同じです。

 

しかし!!!

 

ソフトによってはPC自体を再起動させたり、再インストールしか方法がない・・・汗

なんてこともあります。

数多くの音源やエフェクトプラグインを、パージせずそのまま使ったりすると負荷がものすごいことになったりするわけです汗

データ保存する前に、「予期せぬトラブルで終了しました」、なんてアラートが出た日には一瞬固まります←自分が(汗)

 

ソフトの中にはバックアップ設定をすることが出来るソフトが存在するので、所有しているソフトにそのような機能がないか確認して設定しておくのも賢いです^^

 

先ほどのCubaseや、国産DAWソフトのABILITYにもその機能が搭載されています。

ABILITYの場合はファイルプルダウンからすぐのところにその項目がありますね。

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データを自動保存する仕組みで、たとえ保存ボタンを押し忘れたとしても、バックアップ保存を設定しておけば、設定した時間で随時自動保存をしてくれます。

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いつ落ちるかわからないし心配だよ!という方は時間を短めに、

頻繁にバックアップが作られていくのはちょっとなあ・・・という方は時間を長めに設定してみるとよいです^^ 

 

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DAWソフトのトラブル解決〜初期設定ファイル再構築(Mac)〜

さっきまで元気に動作していたのに、突然やってくるDAWソフトの不具合。。。

出来ることなら、こういうシチュエーションにはあまりお近づきにはなりたくないですよね(汗)

 

・ソフトの不具合(固まる/止まる)

・ソフトの誤動作

・ソフトが立ち上がらない

・頻繁に落ちる

 

そんな時は、ソフトの初期設定ファイルの再構築(リセット)というシューティング方法が存在します。

今回はMacでの操作方法をご説明します!

 

【注意】

初期設定ファイルの再構築は自己責任の範囲でやることを勧めております。

 

Optionキーを押しながら移動をクリック後、

”ライブラリ”を選択し、クリックします。

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次に、ライブラリの中にある”Preferences”というフォルダの中から不具合の出たソフト名のファイルを見つけます。(今回はCubase LE AI Elements9.5を例にします)

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このファイルをデスクトップ上に移動させた後、Cubaseを立ち上げます。

 

これだけでOKです^^

 

 

または、デスクトップに移動させず、対象ソフトの名前がついたファイル名を、なんでもいいので書き換えます。

【旧】Cubase LE AI Elements9.5

【新】Cubase LE AI Elements9.5_backup

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 このとき、ソフトの名前がついたファイルすべての名前を書き換えてください。

(バージョン違いのファイルが入っている場合も同様です)

書き換え後、Cubaseを立ち上げます。

 

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Delayの活用例

新米DTM講師のKawashima Meguです!

今回はDelayの活用をご紹介します。

 

DAWソフトには有難いことに、様々なエフェクトが装備されています。

ReverbPanなどはもちろん、Delayも装備されていると有難いエフェクトの一つです!

 

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Reverbは残響や反響など空間の広がりを担いますが、

Delayは”遅延”という意味があり、素材の音とは独立して遅れて聞こえる効果です。

やまびこ効果とも呼ばれたりしています^^

 

今回はこのDelayを使ってリズムを生み出す方法を見ていきたいと思います!

 

こちらに4種類のパーカッションを組み合わせた音源を用意してみました。

MIDIデータ引用元:https://youtu.be/QjpNCXWQ1ps


これは4種類ともDelayをかけていない音です。

https://www.dropbox.com/s/oqbuf06rk3757pu/sin%20demora.mp3?dl=0

 

うーん、かっちりした印象があるようなないような。。。

これでもいいなと思ったのですが、

 

これにDelayを各種1本ずつかませてみました。

https://www.dropbox.com/s/05vxs290nk6khkj/con%20demora.mp3?dl=0

 

 

今回使用したのは、Logic pro xに標準装備されているTape Delayです!

f:id:Megux:20220215213417p:plain

 

DELAYと書いてある枠に、Delay Time、Deviationと表記されているノブとパーセント表示がありますが、ここがミソです!

 

Delay Timeに描かれている音符、こちらがどれくらいの長さで遅延時間を作るかという表記です。左に回せば回すほど間隔は短く、右に回せば回すほど間隔が長くなります。

Deviationは”偏差”という意味があり、この遅延時間を数値で目視できるようにしたものです。

 

今回は、4本のうち3本をデフォルト値、1本を1/8(ノブを8分音符の位置)に設定してみました。

楽曲やテンポとすり合わせて偏差を変えるだけでリズムを生み出すことができます^^

 

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Logic Pro xとQY700間でMIDIデータを送受信

オーディオもMIDIも扱えるDAWソフトは音楽制作においてとても便利なツールです。

音楽歴がすごく長くて、DAWが普及する前から打ち込みをやっている方の中には、ハードシーケンスを使っていたことがある方もいらっしゃいますね!

”昔シーケンスで作ったデータがあるんだけど、それを再編集したい”

”音はシーケンサーの方が好みなんだけど、波形やMIDIノートの可視化の点ではDAWの方がやりやすそう”

”昔シーケンサーで作ったMIDIデータのオケを、DAWプラグイン音源を使って編集したい”

ということもあるかもしれません。久々に掘り起こしたMIDIデータを現在で編集して再度命を吹き込むことができるのも醍醐味です。

 

すでにCUBASEとQYシリーズでの実証例もメーカーさんが出してくださっています。

https://yamaha.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/8487

 

Cubase限定なのかというと実はそうではなく、必要機器さえ準備できてしまえばどのDAW、シーケンスでも可能です。

 

今回、「既出のDAW上でハードシーケンサーで作ったデータを編集したい」という方のために、Logic pro xとQY700を例にMIDIデータの送受信〜リアルタイムレコーディングについて見ていきたいと思います!

 

 

まず必要なもの

・Logic pro x

・ハードシーケンス

そして、

MIDIインターフェイスです。(MIDIインターフェイス機能が備わったオーディオインターフェイスでも可能)

f:id:Megux:20220207020355j:plain

 

 

接続に関しては、

MIDIインターフェイスのUSBコネクタをPCに、MIDIコネクタをQYへ接続します。

MIDIコネクタはQY側のリアパネルを見ていただき、

f:id:Megux:20220207020858j:plain

QY側のMIDI OUT(AもしくはB)と、

MIDIインターフェースのMIDI IN,

そして

QY側のMIDI IN(AもしくはB)と、

MIDIインターフェースのMIDI OUT

を接続します。

(この時、QY側のAとBは統一させてください。例えば、OUT Aに挿したらIN Aに挿します。オーディオインターフェイスの方はMIDIケーブルで同様の手順となります)

 

続いて、QY側の設定です。

リアルタイムレコーディングでは、機器のどちらかを親(Master)、どちらかを子(Slave)に設定します。

今回は、シーケンス側に入っているMIDIデータをDAW側に飛ばすという想定なので、QY側をMasterとしてみます。

QYの[MENU]>[F4]:Utility >[MENU]>[F2]:MIDIの順にボタンを押して、
 ・「MIDI SYNC」=「External」
 ・「MIDI CONTROL」=「Out-A,B」

 

と設定します。

 

次にLogic側の設定です。

Logicのプロジェクトエディタを開いて、上部メニューから

ファイル→プロジェクト設定→同期とクリックしていきます。

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一般、オーディオ、MIDI、Unitorとタブがありますので、

この中からMIDIを選びます。

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シーケンサーと接続している場合、送信先ポップアップ一覧に先ほど接続したバイスの名前が出てきますのでそちらを選択します。(インターフェイスの名前が表示されます)

次に、バイスのクロックにチェックを入れまして、MTC、MMCにチェックを入れましたら、下のクロックモードというタブに注目していただき、クロックのモードと開始位置の設定を決めます。

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デフォルトで設定されている”ソング-再生開始および停止時にSPP/SPP/サイクルジャンプ時に続行”はLogicの曲頭から再生を開始するときに、外部デバイスに開始コマンドを送信します。曲のデータが先頭から欲しい場合もこちらで良いでしょう^^

最後、右下のMIDI同期環境設定ボタンをクリックして設定を完了させたら、Logic側を録音可能状態にし、QYの再生ボタンを押せばQYのMIDIデータがLogicに録音されます。

 

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